ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)の使い方

ボリンジャーバンド(Bollinger Band)
ボリンジャーバンド表示例

ボリンジャーバンドとは、移動平均線の上下に同期間の標準偏差の線(バンド)で、価格のボラティリティを視覚的に表現した指標です。1980年代前半に米国の投資家であるジョン・ボリンジャー氏によって考案されました。

ボリンジャーバンドが拡大すると価格の変動が大きくなり、向いた方向にトレンドが強くなることを表します。逆に、収束すると価格の変動が小さくなり、トレンドの転換を示唆することを表しています。

また、価格は標準偏差の範囲内で収まる統計学の理論により、価格がバンドの外に推移したときに逆張りによる取引も可能です。

この記事では、MT4やMT5でボリンジャーバンドの表示方法と具体的なボリンジャーバンドの使い方を解説しています。

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目次

MT4/MT5でボリンジャーバンドを表示する手順

MT4、MT5、どちらでもボリンジャーバンドを表示する手順は同じです。

パソコン対応MT4/MT5でボリンジャーバンドを表示する手順

STEP
Bollinger Bandsを選択

パソコン対応MT4の画面左側ナビゲーター枠から「インディケータ → トレンド → Bollinger Bands」の順に選択します。(MT5の場合は、「指標 → トレンド系 →Bollinger Bands」の順で選択します。)

適用させたいチャートにBollinger Bandsをドラッグ・アンド・ドロップ(左クリックを押しながら移動して左クリックを離す操作)をします。

パソコン版MT4/MT5へのボリンジャーバンド追加手順1
STEP
設定をして「OK」ボタンをクリック

「期間」「偏差」「スタイル」の3箇所をご希望のものへ変更して「OK」ボタンを押します。

偏差は、例えば「2」であれば±2σを意味します。

以上の操作を繰り返し、偏差が異なる複数のボリンジャーバンドを表示することもできます。

スマートフォン対応MT4/MT5でボリンジャーバンドを表示する手順

手順
チャート画面上の「f」アイコンをタッチ

チャート画面上に表示されている「ƒ」アイコンをタッチします。

iPhone版MT5のボリンジャーバンド追加手順1
手順
メインウィンドウをタッチする

インジケーター画面の「メインウィンドウ」をタッチします。

iPhone版MT5のボリンジャーバンド追加手順2
手順
Bollinger Bandsを選択する

インディケータ追加画面のトレンドからBollinger Bandsを選択します。

iPhone版MT4のボリンジャーバンド追加手順3
手順
ご希望の設定をして完了をタッチする

「期間」「偏差」「スタイル」をご希望のものに設定して「完了」をタッチします。

iPhone版MT4のボリンジャーバンド追加手順4
  • 期間: 5、10、20、25 等の短期の数値が一般的に使用されます。
  • 偏差: 「1」「2」「3」と±1σ~±3σまでの3種類を複数表示させるのが一般的です。
  • スタイル: 各期間で色と線の種類を分けた方が見やすくなります。

以上の操作を繰り返し、偏差のことなる複数のボリンジャーバンドを表示することもできます。

ボリンジャーバンドの設定値

ボリンジャーバンドの設定画面

ボリンジャーバンドの期間

ボリンジャーバンドの期間は、普段使用している短期移動平均線の期間に合わせた方が使いやすいです。

期間の数値に決まりがあるわけではないので、通貨ペアや表示時間足に合った期間を調整しながら設定した方が良いでしょう。

  • 期間例: 5、10、20、25 等の短期の数値が一般的に使用されます。

ボリンジャーバンドの偏差

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドのの偏差は、偏差1(1σ)・偏差2(2σ)・偏差3(3σ)の3種類すべて、または、何れかを表示します。

利用したい偏差の「1~3」の数値を入力するか、それぞれ複数の偏差を設定したボリンジャーバンドを複数同時表示します。

ボリンジャーバンドの使い方

バンドの外から逆張り取引

ボリンジャーバンドの逆張り取引

ボリンジャーバンドを統計学の正規分布の観点で判断すると、価格が標準偏差内で動く確率は、それぞれ±1σ 68.26%、±2σ 95.44%、±3σ 99.73%となります。

価格が-3σから+3σの間で推移する確率は99.73%もあり、±3σ以外で価格が動くのは0.27%しかありません。

この標準偏差を利用して、バンドの外に価格が推移したときに逆張り取引をする戦略です。

例えば、+3σ以上に価格がある場合は、売り注文をし、-3σ以下に価格がある場合は、買い注文をするといった具合です。

しかし、実際は、過去の価格が一定の平均・分散を持った正規分布に従っておらず独立した確率変数でもないため、この確率分布よる取引は正確ではありません。

Squeeze(スクイーズ)による決済取引

ボリンジャーバンドのスクイーズ

Squeeze(スクイーズ(収縮))とは、過去の価格変動(ボラティリティ)よりも小さい値動きになり、バンドの上下幅が狭くなる(収縮する)動きのことをいいます。

新規注文はせずに、既に保有しているポジションを決済するポイントです。また、次にバンドの幅が拡大したタイミングで順張り取引を待つポイント(次項のエクスパンションの準備)です。

 Expansion(エクスパンション)による順張り取引

ボリンジャーバンドのエクスパンション

Expansion(エクスパンション)とは、過去のボラティリティよりも大きな値動きになり、バンドの上下幅が拡大する(膨張する)動きのことをいいます。

バンドの幅が拡大したタイミングで順張りによる新規注文をするポイントです。

決済のタイミングは、スクイーズによるバンドの上下幅が狭くなるタイミングを参考にします。

Walking The Bands(バンドウォーク)による順張り取引

ボリンジャーバンドのバンドウォーク

Walking The Bands(バンドウォーク)とは、±1σ~±2σの間を価格が動きながらトレンドを作るパターンのことをいい、帯を歩くように見えることからバンドウォークと名付けられています。

トレンドに沿って順張りで新規注文するポイントです。

決済のタイミングは、ボリンジャーバンドの中央線に価格が接触したタイミングなどを参考にします。

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)の使い方まとめ

  • パソコン対応MT4/MT5からはインディケータからBollinger Bandsを選択して設定することで表示
  • スマホ対応MT4/MT5からは「ƒ」アイコンをタッチしてBollinger Bandsを選択・設定することで表示
  • ボリンジャーバンドの期間は、5、10、20、25 等の短期の数値が一般的
  • ボリンジャーバンドの偏差は、「1~3」の数値をそれぞれ設定
  • ボリンジャーバンドの外から逆張り取引は推奨されない
  • バンドの上下幅が狭くなる動きはSqueeze(スクイーズ)で決済のサイン
  • バンドの上下幅が拡大する動きはExpansion(エクスパンション)で順張り取引のサイン
  • ±1σ~±2σの間を価格が動きながらトレンドを作る動きはバンドウォークで順張り取引のサイン

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